トピック:青地の払い下げ
相続した土地に関するご依頼でした。
売却や賃貸など有効利用をお考えでしたが,土地の真ん中にいわゆる青地(国有地)が存在しているため,敷地全体が正式に自分の所有になっていないことが分かったとのこと,このままでは処分が難しいので何とかしたいとのご依頼でした。
解決のステップ
ご依頼者様の目的はご自分の所有地の権利をしっかり確保する事,また将来的に土地が売却できる状態にすることです。
最大の課題は,敷地の中に含まれてしまっている青地をどうしたらよいかという事でした。
国は一定の要件を満たす青地を隣接する土地所有者の申請により比較的安価に払い下げてくれること,場合によっては無償で払い下げるケースもあることをご説明すると安心され,手続きを始めて欲しいとご依頼を受けました。
そこで早速青地を所管する関東財務局(財務省の出先機関)に出向き,払い下げ申請に向けた協議を開始しました。手続きを進めるには境界の正確な位置や正しい面積の記載された実測図を整えたり,払い下げを受けることについて隣接する土地所有者から書面による同意を得たりする必要があります。
このため法務局や市役所などに存在する既存資料の徹底的な調査,及び現地の測量,境界に関する隣接地主さんとの立会い確認などを行なう必要がありました。
これらを経て,最終的に当該青地を払い下げてもらうことができました。土地全体が名実ともにお客様のものとなりましたので,今後の利活用の支障がなくなり大変喜ばれました。
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